拝観時間:9時〜4時閉門
歴 史
除夜の鐘と日本一の大きさを誇る三門(正式には三解脱門)で
おなじみのお寺。
承安5年(1175)法然上人が浄土宗の総本山として開かれました。
秀吉や家康の庇護をうけ、
いまの壮大な大伽藍が出来上がりましたが、
ことに徳川幕府は、ことあらば戦用の城郭に転用すべく
多大の援助を惜しまなかったとのことです。
1619(元和5)年に建立された我が国最大の楼門を始め、
その広大な堂社は歴史的価値の高いものとなっています。
見どころ
大山門をくぐって数十段の広い石段を登ると広大な境内がひろがり、
本堂(御影堂)・集会堂・大方丈などの大建築が並んでいます。
いずれも江戸初期の建築です。
『左甚五郎の忘れ傘』など伝承話とともに、
実際に屋根の上に忘れられた傘の柄の部分が、
見上げるとあったりして興味深く見物することが出来ます。
見頃は、桜が咲く春と、秋の紅葉です。
知恩院に伝わる七不思議
◇鶯張りの廊下
歩くと鶯の鳴き声に似た音が出で、
忍者もその音を消せなかったといわれています。
◇白木の棺
三門を建てた普請奉行、五味金右衛門夫婦の
自作の木像が収められています。
◇忘れ傘
本堂正面の東寄りの屋根のひさしにあり、
左甚五郎が魔除けに置いたといわれています。
◇抜け雀
襖に描かれた雀があまりによく描かれていたので、
抜け出してどこかへ飛び立ったといわれています。
◇三方正面の猫
杉戸に狩野信政の筆で描かれた猫の絵で、
どこから見ても見る人の方を正面からにらんでいるように見えます。
◇瓜生石
黒門のところにあるこの石に瓜が青々と実ったといわれています。
◇大杓子
すべての人々が救いとられるという一切衆生救済を現したもので、
長さ約3m、重さ約30kgあるといわれています。