拝観時間:午前9時〜午後4時30分
歴史・見どころ
この寺は慶長6年(1601)に、利休七哲の一人とうたわれた
細川忠興(三斎)が、父の藤考(幽斎)の
菩提所として建立したものです。
客殿北には庭を挟んで、千利休の屋敷の広間を移築したと
伝えられる書院の『意北軒』があります。
この書院に続いて、寛永5年(1628)に細川三斎が建てた
利休風の茶室『松向軒』があります。
この茶室、2畳台目の小さなもので、
北野大茶会に用いたものを移したといわれ、
名茶室として名高いものです。
客殿の西にある庭は細川家代々の墓所となっており、
そこに建っている石灯篭が、
三斎とガラシャ夫人(明智光秀の娘)の墓塔となっています。
これはもともと利休秘蔵の灯篭でしたが、
豊臣秀吉と三斎公のふたりから請われて、
利休はわざと裏面三分の一を欠いて
疵物と称して秀吉の請を退けました。
のちに利休割腹の際、あらためて三斎公に遺贈されたもので、
墓塔銘を『無双』といい別名『欠灯篭』というそうです。
更に蕨手・灯口・横が欠けているのは、
後日完全を忌む公自身が欠いた、という記録が
残っているそうです。紅葉の名所としても知られています。
高桐院