入城時間:午前8時45分〜午後4時/
二の丸御殿観覧時間:午前9時〜午後4時 /
歴 史
桃山文化の粋が結集されている二条城は、
慶長8年(1603)徳川家康が京都御所の守護と将軍上洛の際の
宿所として造営し、その後、寛永3年(1626)三代将軍家光が
後水尾天皇を迎えるために大改修が行われ
大体いまの体裁を整えました。
見どころ
◇二の丸御殿(国宝)◇
桃山時代武家風書院造りの代表的なもので、
城へ参上した大名の控室の『遠侍』・参上した大名が老中職と
挨拶を交した『式台』・将軍が外様大名に対面した部屋で、
慶応3年(1867)には十五代将軍慶喜が大政奉還を発表し、
徳川幕府265年の幕を閉じた歴史的な部屋でもある
『大広間』・『蘇鉄の間』・『黒書院』・将軍の居間と寝室の
『白書院』の6棟が雁行に立ち並んでいます。
部屋数33、畳は800畳余り敷かれています。
各部屋の襖絵は狩野派の手によるもので、
部屋の目的に応じて描かれています。
また欄間の彫刻、飾金具、長押(なげし)に打たれた
花熨斗形(はなのしがた)の釘隠しなどは、
金飾あざやかに豪華を極めています。
御殿内は当時の様子を表わした人形などが置いてあり、
テープで各部屋ごとの説明が聞けるようになっており、
わかりやすく観覧できるようになっています。
◇二の丸庭園(特別名勝)◇
小掘遠州の作庭で池泉回遊式庭園で、
大広間から眺められるよう造られたものです。
蓬莱島・鶴島・亀島の三島を置き、四つの橋を架け、
西北隅に滝を落とし、
池の汀に多くの岩石を配した景観は
変化に富んで秀麗であり豪壮な趣があります。
この庭園は季節毎に彩とりどりに変わります。